わたしは望んでいなかった。
だから、なかなか現実を受け入れることができなかった。
生活が根底からひっくり返るようなこと、そんな簡単に受け入れられるわけがない。
なんとかならないかって必死に考えた。
みっともないほどじたばたしてみたけど、受け入れるしかない現実。
その現実に打ちのめされたよ。
しばらくは涙が乾くことはなかったな。
でもね、今はこんなに幸せ。
あんなにイヤだったのに、不思議だね。
生命力、生命の息吹。
わたしは生きている。
毎日が愛おしい。
心が満たされると、すべてがキラキラ輝きだす。
そして、世界がわたしに優しく微笑みかける。
あたたかい世界。
ああ、わたしは私でよかった。