高すぎる共感力は、大波小波が激しくぶつかり合う感情の海を行くにはあまりに頼りない小舟にわたしを乗せて、大海原をぷかぷかさすらう旅へといざないます。
不安定な船旅で、わたしの心を見失ってしまった私。
嫌われたくない思いばかりが強くなってしまい、いつしか本音で語ることをやめ、相手にお追従。
わたしらしさが見当たらない。
そろそろ陸に上がりましょう。
大地に足をつけ、大地を感じる。
そして誰かの気持ちに深入りせず、少し遠くから眺める。
演じられた「いい人」は、逃げの姿勢の顕れなのかもしれません。
自分では決めず、いつでも受け身。
箸にも棒にもかからない「いい人」の道を歩みますか?
それとも、少々あく強めだけれど魅力的、自己愛に目覚めたわたしを生きますか?