これまで見ないようにし、意識に上がってこないよう無意識の奥深くに隠してきたわたしがいる。
もう一人の自分と呼んでもいいかもしれないわたしの気配を消し去り、わたしには少し不似合いな仮面を「これこそがわたし」と言い聞かせ、かぶり続けてきた。
けれど、そんな日々は長くは続かない。
暗闇に押し込められ、日差しを受けることすら許されなかったわたしの活動が活発になり、「こんなのわたしじゃない」と内から響く声が日に日に大きくなっているのを感じる。
わたしであって私でない、わたしらしくなかった仮面。
今の仮面を外す日が来たのかもしれない。
気づいてしまったら、もう戻れない。
大きな口を開け、今のペルソナを飲み込もう。
そして、わたしにふさわしい新しい仮面を身につけよう。