まだ見ぬわたし。
眠り姫のようにわたしの中でこんこんと眠り続け、目覚めのときを今や遅しと待っている。
目覚めは王子様のキスかしら?
きゃっ。
現実世界が物語の世界のようだったら、こんなにも苦しむことも悩むこともないのに。
でも、現実と物語は違う。
だからこそ物語に惹かれ、憧れる。
物語のようにいかないのが、わたしの人生。
わたしの中の眠り姫を目覚めさせるのは王子様ではなく、わ・た・し。
だから、わたしのキスを捧げよう。
ちゅっ。
誰からの影響も受けずにはいられない。
今のわたしも誰かの影響を受けてできあがっている。
たとえ納得がいかない状況だったとしても、こうなろうと決めたのはわたし自身。
いつだって、わたしが選んできている。
誰かに委ねていたとしても、その道を選んだのは自分。
意思決定権はわたしにある。
さあ、どんなわたしになる?