ひたむきに頑張る姿は美しく、人はその姿に心惹かれる。
どんな困難が立ちはだかろうとも、なんとしてでもやり遂げようとするわたしはあまりにまぶしい。
わたし次第で育ちが変わるといわれる種。
立派な果実がたわわに実るかどうかは、わたしの肩にかかっていた。
周囲を気にする余裕もなく心を込めて世話を続け、ようやく人心地つけるようになった今、わたしは確かな手応えを感じている。
これまでの努力が実を結ぶ、と。
これからは時間が変わる。
これまでは自分と向き合い、一歩一歩前進する時間。
これからは外と関わり、これまでに培ってきたわたしを表現していく時間。
この種を手にしたときから試練の時間は始まり、そして今、終わりのときを迎えようとしている。
これまでとこれからのわたしを思い、一人盃を傾けよう。